先週末は子供向けの本番がありました。
プログラムが決まり練習が進んでからも多々変更が入ることになり、あれこれ頭を悩ませながら何とか漕ぎ着けた本番になりました。
子供たちと直接対話しながら進めることが出来れば良いのですが、セッティングするのは周りの大人たちです。
大人たちが導き出した答えが本当に子供たちのためになっているかもよく分からないまま、モヤモヤを抱えた状態で当日になったという感覚です。
いつもは聴いてくださる方のために祈り、MC(曲の合間の話)の内容を考えたりするのですが、今回はプログラムや段取りの修正が入るたびに気持ちが離れていってしまいました。
同じ本番に向かって走っているのに、それぞれの立場の人が全然違う動機で動いていると悟り、現実はこんなものなのかと軽くショックを受けました。
結局あまり祈れずにMCのシナリオを書き上げ、子供たちに見せるスライドを当日朝に書き上げました。
本番を迎えてみて、子供たちは大人があれこれ頭を悩ませることよりも、もっと単純なこと、純粋に面白いことを求めているのだと分かりました。
彼らの霊魂はまだ罪や汚れがほとんどないから、純粋に面白くて、楽しくて、ワクワクするもの、キラキラしているものを求めているのです。
私がたくさん頭を悩ませたことより、もっと別の切り口を子供たちが求めていたと感じました。
後になって評価を聞いてみたら、リクエスト中心の選曲だったこと、また小学一年生から六年生まで理解して楽しめる内容やクイズを盛り込んだことで全体的な評価は良かったようです。
無事に本番が終わったという意味では一段落かもしれませんが、私自身は、音楽に対する考え方や取り組みについてもう一度考える機会を与えていただいたように思います。
心から祈り、心を整理して、再び音楽に向き合いたいと思いました。
参考記事: