布ナプキンもほどほどに

女性の生理用品の一つ、布ナプキンというのをご存知でしょうか。

私は友人のつてでその存在を知り、一時期使っていたことがあります。

20代初め頃に知人を通してマクロビや無農薬野菜に詳しい人に出会い、布ナプキンの存在を教えてもらいました。

「布ナプキンは使い心地に加えて有害物質を含まないため肌のためにも良い。それに対し化繊で出来た市販のナプキンは、冷えや有害物質の懸念がある。」と聞き、使い始めました。

その後、内海聡医師のFacebook記事で市販のナプキンの有毒性についてさらに詳しく知ることができ、ますます布ナプキンを使い続けなきゃ!と思うようになりました。

布ナプキンの使い心地は抜群です。

当初は「経血が付いた洗い物をするなんて考えられない。面倒だし手で触りたくない。」と思っていましたが、実際に使ってみると、肌に触れた時の暖かさが心地よく、下着をつけている時と比べ違和感がほとんどありません。

肌に触れても湿気がこもりにくいため、かぶれる心配もほとんどありません。憂鬱な日も快適に過ごすことができました。

当時は女性のときめく心を全て殺したような、洗い晒しの布色のナプキンしか売っていませんでしたが、最近は可愛いさと使い勝手の両方を兼ね備えたものも売られています。

マクロビや健康志向の強かった私にとって、布ナプキンはなくてもならないものになりました。

マクロビ:
マクロビオティックの略。大まかにいうと穀物や野菜中心とした食事を取ることを推奨する思想のことです。

布ナプキンに限らずですが、食事、衣類、住環境などにこだわり、丁寧な生活を送るには、精神的な余裕が必要です。朝から晩まで必死に働き、精魂尽き果てて家に帰るような生活を送っている人にはそれが難しいと思います。

私が布ナプキンと距離を置くようになったのは産後です。

当時は、子供のトイレ教育のためを思い布おむつを使っていました。でも、少ないときは15分や30分刻みの睡眠しかとることができないような状況で、布おむつと布ナプキン両方の洗濯物に囲まれるようになり、これは不可能だと思いました。

子供と接しているときにも、洗濯物が気になって余裕がない。やりたい家事が山ほどあるのに、頭から洗濯のことが離れない。

何だか本末転倒だなと思い、布おむつと布ナプキンの両方をやめてしまいました。

それらをやめてから、洗濯から解放された!ということより、洗濯やら家事とのやりくりやらの”思い煩い”から解放された!ということの方が嬉しかったです。

文明はどんどん進化してきて、機能抜群の紙おむつ・紙ナプキンも売られているのに、自分のこだわりの為にわざわざ不便な方を選ぶ。

人それぞれ、人生で何を重要と考えるかによって変わる部分だと思うのですが、私は「素直に文明の恩恵を受ければいいんじゃないか」というところにストンと落ち着きました。

現在は、使い捨て布ナプキンという製品が出てきていて、私は夏の間だけ市販のナプキンにこれを併用しています。使い捨てで楽をしたいけど、ふわふわの使い心地も欲しいという方にはぜひおすすめです。

布ナプキンを頑張っていた当時、マクロビとまではいかないまでも雑穀、野菜中心の食生活を送っていました。若杉ばあちゃんの著書を読みレシピを学んでいました。

私の場合は食生活と布ナプキンの2つだけでしたが、何かにこだわり始めると何気ない買い物一つにも「調査」、「自分が重要視する価値観と折り合うかの判断」が必要になり人生が辛くなっていきます。

街を歩けば「無農薬」、「有機」、「健康志向」それらの単語を探し求めるのですが、本当に納得がいく商品はとても高価です。そんなものばかり買っていると生活が苦しくなるので、自分の身の丈に合った妥協点を見つけるべく、いろんなお店を渡り歩き毎日を過ごしました。

何を買うにしても原材料が気になり、調べてからでないと購入に至ることができません。「このままだと買い物で人生が埋め尽くされてしまう・・・」そんな風に感じ、とても辛い時期でした。

現在は、マクロビの思想が大本教というカルト宗教に通じていることを理解したので、当時の私の思い煩いは当然の結果であったと分かります。

◯【もう悩まなくていい!】さようなら。菜食主義。本当に健康によい食事をとろう。

買い物や悩みで埋め尽くされる人生より、残りの人生で周りに何を与え、どれだけの人を笑顔にできるか。それだけを考えて過ごしたいと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする