久しぶりの更新になってしまいました。
先週末に、以前から尊敬している女性と食事に行ってきました。
数年ぶりの再会になりましたが、その方が持っている芯の強さ、優雅な佇まいは以前とまったく変わらず健在でした。
明け方祈りが十分にできずに過ごしていたため、移動中にすがる気持ちで御言葉を聞いてからお会いしました。
その方とのお話の中で、ここ最近心の底で感じていたモヤモヤに対する答えがいくつも与えられました。
自分が行きたい世界が明確に見えているのに、そこに身を投じることができない自分。
目指す世界がどんなに素晴らしいものであるか何度も体験しているのに、軸を据えることができないでいる自分。
言葉で表現するのが難しいのですが、一言で言えば「限界を突破できないことによる悩み」ということになるでしょうか。
その方が下さった答えは、私の状況や心の中の不安を全て言い当てていました。
その方とは普段からあまり連絡も取らず、数年ぶりに会っているのに、私の私生活すべてを見ている方が語ったかのようでした。
- ハイレベルの芸術を目指すならば、普段からその世界に触れる機会を持つとよい
- 音楽に限らず、その世界の良さがわかる目を養うのは大事なこと
- 細く長くであっても、声楽を続けていることこそ素晴らしい教養なのだから、誇りを持っていい
決して押し付けがましい言い方ではないのですが、会話の中で様々な気付きと励ましをいただきました。
お話を聞きながら、妻であり母親であるため努力した結果、それらの価値観が頭の中にこびりついて、全てを同じ物差しで測ってしまっていることに気付きました。
それは、毎日もがいた結果ではあるけれど、今から目指そうとしている世界では邪魔になるだけだと気付きました。
天の芸術に取り組もうとしているのに、主婦目線で取り組んではいけませんよね・・・。
当たり前のことなのですが、当たり前過ぎて認識できなくなっていました。
ふと、この文章を書きながら思い出しましたが、声楽の先生が「音楽はとても神聖なものだから、音楽と自分の間に何一つ入れてはいけない」と教えてくださったことがあります。
それを聞いたとき、ものすごく感動して鳥肌が立ったことを思い出しました。
この言葉はずっと大切に思っていたのに、段々と意識が薄れてしまっていたことに気付きました。
毎日のもがきは続きますが、このように教えてくださったことに心から感謝します。