Natureを見ていたら、GDF15(Growth Differentiation Factor 15)というホルモンと、妊婦が悩まされるつわりに明確な因果関係があることが分かったそうです。
今後、つわりの症状を軽減したり、GDF15を中和したりする薬とかが開発されるのかなー、と何となく思いました。
私も初めての妊娠の時、つわり(食べづわり)に悩まされた方です。
起きている時間はずっと軽い(いや、軽くない)吐き気があって、空腹時にはひどくなるので、小さいおにぎりを必ず持ち歩いて、ちょこちょこ食べながら仕事をしてました。
子供が欲しいと思っただけなのに、なぜ女性だけこんなにも辛い試練を経なければいけないのか、本当に釈然としませんでしたよね(笑)
Natureによれば、GDF15は妊娠していない時から体内に存在しますが、つわりを引き起こす際のGDF15は、そのほとんどが胎児由来なのだそうです。
成長を始めたばかりのほんの小さな命が、妊婦のお尻をたたき多大な影響を与え、つわりを引き起こすなんてびっくりです。
それで、なぜこの世につわりなんてあるんだろーか、と考えてみました。
もしも、つわりが存在しなかったら…
お母さんは妊娠に気づかず、今までどおりの好き放題の生活をしてしまう可能性がある。
赤ちゃんの脳や筋肉、骨、様々な重要な器官が作られる妊娠中に不摂生をしてしまい、それがその子の一生を左右するほどの影響を与えてしまうかもしれない。
こんなことを考えて、神様は妊婦さんにつわりを経験させることにしたのかもしれません。
妊娠前後の身体の変化は、目覚ましいものがあります。
それまで簡単にできたことができなくなり、眠気やだるさ、そしてつわりに悩まされ、明らかに身体が変化していることを自覚せざるを得なくなります。
自分の身体に新しい命が宿り、一人の人間を作り上げるための母胎に変化していること。
その大事な知らせを教え、今この瞬間から優先順位を変えてほしくて、GDF15が作られているのかもしれません。