流産の日帰り手術をしました

先日、流産の日帰り手術をしました。

こんな内容を綴るのは勇気が要りますが、この記事を読んでくれた方への励ましになるならと思って書きます。

先日、8年ぶりに妊娠したのですが、6週で発育が止まっていることが分かり、流産の処置をすることになりました。

眠っている間に処置が終わるよう、静脈麻酔をしての処置でした。

「今から眠くなりますから、そのまま寝てしまって大丈夫ですよ。」

と言われてからまもなく意識がなくなり、次に何かが聞こえてきた時にはもう処置が終わっていました。

おそらく処置は30分もかからなかったと思います。

麻酔が効いている間、とても長い夢を見ました。

夢の中の景色を見ている横で、たまに人の声が聞こえたり、お腹がチクチクする感覚がありましたが、全てが夢の一部に感じられました。

術後すぐはまぶたさえ動かせない状態でしたが、個室に運ばれている感覚や、助産師さんたちの声ははっきりと認識できました。

「◯さん、私の声が聞こえますか?無事に終わりましたよ。」

個室に戻った私が聞いたのは、温もりと優しさに満ちた、ある助産師さんの声でした。

「辛かったでしょう?大変だったでしょう。(迎えに来たご家族やお子さんを)個室までご案内しようかとも思いましたが、辛かったら退院まで待ってもらって、面会しなくてもいいんですよ。今は、無理をしないことが大事なんですよ。私たちで出来ることは力になりますから。」

私の心境を察して掛けてくださったその言葉が温かくて、愛に満ちていて、涙が出ました。

「私たちも、ここを出ればみんな母親ですから。」

そうか。母になれた喜びや苦労、そして母になれなかった悲しみも全て分かっているからこそ、心に寄り添うことができるんだと思いました。

長くなりましたので、この話は次に続きます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする