頭に描いているものが全く違うのに、話が噛み合うという不幸

コロニャ騒動が騒がしい今年の夏が終わろうとしています。

歌の本番はほとんどないけれど、実力を伸ばすチャンス!と思いレッスンに足繁く通っています。

最近、先生からのアドバイスを頭の中で反芻しながら愕然としたことがあります。

それは、先生と会話が噛み合っていたにも関わらず「意図」や「理解の深さ」がまるで違っていたということ。

何かを身につける過程においては、ある課題がクリアできないと教えられない部分というのがたくさんあります。

先生は私の状態を見ながらそれらを順に教えて下さるのですが、以前と同じアドバイスを聞いたときに自分の理解が先生の伝えたい意図と違っていることに気づいたりします。

例えるなら、「先生は3Dのジグソーパズルのうちの一点について指摘しているのに、私は頭の中で2Dの画像を描いて理解している」ような状態です。

「ある一点について会話している」というのはお互いに一致しているため、会話は成り立ってしまいます。

そのため、お互いに描いているもの=目指すものが違っていることに気付けず、その結果アドバイスどおりの結果を出せないで終わったりします。

今日、もしや先生は3Dパズルの話をしていたんじゃないか・・・と気付き、私が素直にうんうんと理解してきた10数年は何だったのだろうかと愕然としたのでした。

その他にも、ただの雑談や一つのアドバイスと思って聞き流して(はいないつもりなのですが)いたことが、実は歌い手としての心構えに関する大きなヒントだったのか・・・と気付きました。

これらに気付いたとき、ショックで思わず5秒くらい思考停止しましたが、そもそもアンテナが貼られていない状態では、それが重要な情報だとすら認識できないでしょうし・・・遅いけど・・・今気付けて良かったのでしょうか。

おばあちゃんになってからじゃなくて、今日で良かった!と気を取り直し、来週もレッスンに通います。

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