ここ最近、たびたび思い出される風景があるのでシェアしたいと思います。
私は大学生の頃から10年ほど、少人数の合唱アンサンブルに所属していました。
週末になるたび、みんなで集まって歌を歌っていました。
歌うのはもっぱら、ルネサンス音楽、バロック音楽です。
私たちが選んでいたのはポリフォニー(主旋律と伴奏の区別がなく、全ての声部が対等になっている音楽)と言われる音楽で、これが歌っていて本当ーーーに!面白いんです!!
4声またはそれ以上のパートが常に追いかけっこしながら、編み物が編まれるように音楽を紡ぎ出していきます。
一つの曲が仕上がるまでは大変なのですが、それぞれのパートがいるべき位置にハマった時、素晴らしく豊かな響きが作られます。
その体験をしてからというもの、私は歌にのめり込んでいきました。
そのアンサンブルには学生も社会人もいましたが、誰が偉いとか偉くないとかもなく、みんなフラットな関係でした。
指揮者が「もう疲れた!他の曲やろうよー」と言うと、誰かが色々な楽譜を引っ張り出してきて、数人で一つの楽譜を見ながら歌いました。
練習終わりには、皆でご飯を食べに行きました。
年に数回、合宿や旅行にも行きました。
その時間がまた楽しいんです。
時には音楽のこと、仕事のことを話ししながら皆で楽しく過ごしました。
歌とご飯と温泉。
仲間と過ごしていると、この3つこそが私たちの生きる意味だと強く感じていました。
今思い出すと、「歌が好き」という純粋な気持ちで音楽に向かっていたから、練習も本番も全てが私にとって大切で幸せな時間でした。
私の音楽の原点は、この仲間との幸せな時間だったんです。
ここ数年…いや5年以上でしょうか。
ここからずれて何年も音楽をやってきたから、大切なものだった歌が、苦しくて辛いだけのものになってしまったんだと気付きました。
しばらく歌うことをお休みしていましたが、もうリハビリの期間は終わったんだと気付きました。
私はもう、どこの門下にも所属していません。
音楽を楽しもうと思えばどこまでも楽しめるし、神様を愛そうと思えば、どこまでも愛することができるんです。
この幸せな時間を思い出すうちに、神様がこのような状況に導いてきてくださったことに気付き、心から感謝しました。
