大学で生物化学を学んだ理由

私は大学で生物化学を専攻していました。

なぜ生物化学を選んだかというと、生命の不思議について知りたかったからです。

高校生のとき、生物の授業で動植物が生きる仕組みや免疫によって身体が守られる仕組みについて習うたびに、こんなに素晴らしい仕組みを考えたのは誰なんだろうと考えていました。

「どんなに科学が進歩しても、人間は未だ生命を生み出すことができない。そこはもう神の領域なのです。」と聞き、その神の領域に隠された秘密を知りたい、もっと勉強してみたいと思うようになりました。

そして大学で生物化学を学び・・・紆余曲折を経て今に至ります。

生物化学とは関係のない進路に進んでしまったのですが、音楽を学び、身体を最大限に生かすためトレーニングに行き、身体のしくみを学ぶたびに「人の身体は本当によく出来ている、人智を超えている」と思うしかありません。

道草に生えている植物を見ていても、生態系を上手く動かすことだけが目的なら、こんなに沢山の種類は必要なかった筈です。

それなのに、数え切れないほどの植物が存在する。色んな形の葉っぱが風にそよぎ、様々な動きを見せる。

昆虫も、赤や緑、黒、虹色、様々な色や形のものがいて、太陽や月に照らされて綺麗な色に光ったりする。蛍のように発光するものもいる。

雨上がりに散歩していると、蜘蛛の巣や葉っぱに水がかかって、キラキラ輝いたりしている。

秋の夜、ベランダに出れば刻一刻と変わる空模様の中で月や星が毎晩異なる姿を見せる。

夜は鈴虫や様々な虫たちが、そして日中は鳥たちが、様々な音色を聞かせてくれる…。

RAPTブログの御言葉には、「神様はこの世界を遊園地のように作った」とあります。

私が本当の愛を知らずに馬車馬のように働いていた頃、この目の前に広がる景色の素晴らしさや、この世界に満ちている愛を知ることはできませんでした。

そしてそれを知ることが出来たとき、守られている実感、生きている実感を心から感じることができました。

その瞬間から、目の前に広がる景色がまったく違うように見え、色鮮やかに見えるようになりました。

与えられた人生を精一杯生きて、残りの人生を全うしたいと思うことができました。

この愛をもっと多くの人が知ることができるように、私はこれからの人生を音楽に捧げます。

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