先日4/3に、お年寄りの方々の集まりで演奏をしてきました。
今年初め頃に、「この小さな本番を続けていきなさい。そうすれば必ず人が集まる。」と神様が霊感を下さったのですが、今回はその言葉のとおりになりました。
この日は冷たい雨が降る日で、お客さまがなかなか集まらないかと思ったのですが、いつも以上に人が集まり椅子が足りないほどでした。
今回は日本歌曲、中島みゆきの「時代」、映画マイ・フェア・レディの「踊り明かそう」などを演奏しました。
また、日頃からよく質問を受ける「歌声が遠くに飛ぶ仕組み」についてもお話してきました。
どうやってまとめたら、初めて聞く方にも分かりやすくベルカント唱法の仕組みを伝えられるのか?
12年教えていただいた膨大な情報から要点を整理し、朝も夜も延々とシナリオを考え続け…
ふとある日、気付きました。
教えてもらう側は、100教えてもらったことを100理解すればよいので、とても受動的です。
でも、誰かに教えるとなると、思いつくだけでも下記のような工夫を凝らさないといけません。
- 教えたい分野について、100ある事柄の重要度や位置関係が整理された上で伝える
- ゴール(伝えたい要点)が同じでも、相手に合わせた道のりを設定する
- 相手のレベルに合わせて、どの引き出しからどれだけの情報を取り出すべきかを見極める
- 相手の反応を見ながら、言葉を足したり強調すべきところを強調する
情報を伝える側は、思った以上に色々なことをしているのだと気付きました。
そんなことを考えながらあれこれ画策するうち、先生が話してくださるアドバイスが結局は5つくらいに集約されるということが分かりました。
教えていただいたことが膨大だと感じてしまうのは、楽器である身体の状態が毎日違ってくるため、アドバイスの切り口が変わってくるだけなのだと理解しました。
…と、ここまで書いていて気付きましたが、聖書もこれと同じですね。
聖書はあのように分厚い書物ですが、沢山の言葉の中で神様が最も伝えたいと思っていらっしゃることはただ一つです。
◯RAPT有料記事6(2015年8月24日)本当の愛とは何か。
書き上がったシナリオを元に演奏会でお話してみたところ、みなさんじっと耳を傾けて聴いてくださいました。
ただ、初めて聞く話ばかりなので、へぇ〜。ふ〜ん。以上。という感じではありましたが(笑)。
今回、教えてもらったことを整理してからというもの、レッスン時間の学びの濃さが一段と増した感じがあります。
「誰かに伝えることが、学びを加速する」
このことを実感した本番となりました。