この世界に散りばめられた色

東京もすっかり秋らしい気候になりました。

散歩しながら景色を眺めていると、この世界には私たちを楽しませる様々な仕掛けがあると気付きました。

例えば、秋が深まるにつれ様々な色の変化を見せてくれる木の葉たち。

気温や日照時間などの条件が揃うと、緑色の色素が分解され少しずつ黄色味を帯びていく。

さらに一部の木では赤色の色素が生成され、葉が赤味を帯びていく。

毎日少しずつ変わっていく葉の色が、私たちに秋の訪れを教えてくれます。

これらの美しい色を私たちの目に映し出してくれるのは、太陽から注がれる光と、私たちの脳です。

様々な波長の電磁波の中で、目が光として認識できるのが可視光線です。

その波長の中には、私たちの脳に色を描くことができる特定の波が含まれています。

例えば、波長の短い波なら紫色、長い波なら赤色、というように。

この波が、刻一刻と移り変わる景色を脳に伝え、頭の中に100万色の美しい景色を描き出すのです。

虫や動物は、人間が見る100万色とは違う世界を見ています。

よく考えてみると、私たちが口にする野菜や果実には、熟すほどに緑の中でひときわ目立つような色が付けられています。

赤やオレンジ、黄色…食欲を刺激する色ばかりです。

この世界に散りばめられた色たち。

空には心が落ち着く青色。

私たちの食べ物になる野菜や果実には、食欲を刺激する赤色やオレンジ色。

森には緊張をほぐし身体を休める緑色。

この驚くほど合理的な配色は、「人間のために設計された」と考えるのが自然ではないでしょうか。

「この世界に、美しいもの、食べ物、面白いもの、沢山の宝物を備えておいたから、幸せに生きていきなさい。」

そんなメッセージが聞こえるような気がします。

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