新卒で入社した会社では大変なことも多かったですが、様々な貴重な経験をさせてもらいました。
あんなチャンスはもう訪れないと思うので、ここに書き留めておきたいと思います。
初めて上司になった方は、とても能力が高く、大企業の社長をされていたこともある、雲の上のような方でした。
その方から受けたのは社会人としてのトレーニングに留まらず、意外にも「淑女になるための」トレーニングでした。
「あなたはレディなんだから、立つ時はきちんと椅子をしまいなさい!」
「ビジネスマンは、仕事の中身と同じくらい身だしなみが大事。会う人に良い印象を待たれるよう、身だしなみをなきちんとしなさい。」
こんな風に言われたこともしばしばです。
その方の機転の早さ、周りや部下への接し方、洗練された身のこなし、語学は、どれをとっても完璧でした。
厳しいけれど、とても愛のある方でした。
社会に出たばかりの私に様々な経験をさせてくださり、どうやって自分を磨いて成長していけば良いのかを示してくださいました。
部署異動があったために短い期間ではありましたが、大切に育ててくださいました。
私もいつかその方のような一流の社会人になりたいと思って、ありとあらゆる本を読んで勉強したものです。
その会社でその上司の部下になれたのは私一人だけで、本当に恵まれていたと思います。
苦しい中でももがいて身につけたことは自分の財産になるということ、そして、日々成長し続けることの大切さを教えてもらったのだと思います。