息を出すのではなく、走らせる

先日、車の運転を見ていて気付きました。

車も歌の息も、無理やり出す(走る)ものじゃなくて、走らせるものだと…

ちょうど、運転があまり上手くない人の車に乗る機会があったので、しばらく観察してみたところ、車の運転が上手い人は車全体を見る視点があるのに対し、下手な人は運転席(自分の目の前)にしか視点がないことに気付きました。

そのため、「ペダルを踏む→車が走り出す→車体がスピードに乗る」という順序を身体で感じることなく、必要以上にペダル踏んだり離したりしてしまうので、車の重心があちこちに振られ、乗る人が不快に感じてしまうのです。

これを理解してから、歌の息の扱いも変わってきました。

声楽のレッスンで「馬車馬を走らせるように、息に走ってもらう」、「声を出そうとしてはいけない」と先生が何度も仰った意味が分かりました。

それにしても、息を馬車馬に例えるとは…

なんだか優雅ですね。

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