先週末は、小さな本番がありました。
今まで以上に家族からの協力が得られ、心穏やかな中での本番になりました。
先日、歌っていると心と霊が苦しみ出す現象に悩まされたと書きましたが(詳しくはこちら)、今月に入ってそれを克服する方法を見つけました。
その方法とは、「目の前のお客様を見ながら、頭の中でもう一つの景色を見て歌う」ことです。
祈りが深く入った時や神霊さを保っているとき、しばしば頭の中で広い景色が見えるのですが、それを意識的に頭の中で見るようにしながら歌うという感じです。
頭の中で、二つの階層に同時に映像が映っているように感じられ何とも不思議な感覚なのですが、こうすれば声を出すときに肉的に偏り過ぎないようにできるようです。
本番当日の朝、準備をしていると頭の中に「あなたが愛しい」という言葉が浮かびました。
エリック・サティの「Je te veux」(あなたが欲しい)を歌う予定だったので、その歌詞が浮かんだのかと思ったのですが、心の中でお祈りをしながら準備を続けていると、どうも違うようでした。
今回は、一つ心の課題を克服するように導かれ、その努力を神様が認めてくださったのではと感じました。
いつも本番が近づくと、あまりに足りないことばかり目につくので、自己防衛のためにハードルを下げたり音楽以外の理由をつけて逃げたいと考えたり…
本当に未熟な考えばかりが浮かんでしまいます。
今回はこの課題を乗り越えたいと思い、自分で不必要に合格ラインを定めたりせず、どんなに時間や実力が足りなくとも本番直前まで(本当に0秒前まで・笑)淡々と出来ることに取り組み続けました。
結果を全て神様に委ね、ただ神様が喜んでくださるように・・・。
そして、「聴きに来てくださる方々の肉体には届かなくても、どうか彼らの霊に届く演奏ができますように!」と絶えず心の中で祈りながら、大切な方たちのために演奏をしました。
頭の中に浮かんだ言葉は、もしかすると神様がその取り組みを見て喜んでくださったしるしなのかもしれません。
さて、先週は東京に雪が降り、私の地域でもしっかり積もるほどの積雪になりました。
保育園で子供を迎えた帰り道では、車のライトや街頭に照らされた雪がダイヤモンドのようにキラキラと光り、この世のものとは思えないほど素敵な景色を見せてくれました。
演奏会場からは、解けずに残った雪がちらほら見え、素敵な冬景色の中での演奏会となりました。
参考記事: