ふと、以前に勤めていた会社での出来事を思い出したので綴ってみます。
当時は少人数の会社に勤めていたので、様々な仕事を任せてもらえる機会がありました。
営業補佐、書類の品質チェック、プロジェクト管理、経理的な仕事など、経験年数が少ないにも関わらず様々な仕事に触れる機会があり、とてもありがたい経験でした。
ある時、客先で商品やサービスの説明をさせてもらえる機会がありました。
既存の資料を一通り読み込んで社内での練習に臨むのですが、どんなに練習してもダメ出しをくらってしまいました。
練習を重ねるほどに必要な事項は一通り頭に入っているのに、なぜかNGが出されるのです。
これは例えるならば、野球選手がベテランから正しいフォームを教わる場面のようです。
正しいフォームは(おそらく)既にマスターできているのに、何十回とNGが出されているような感じです。
この理由が当時は分からなかったのですが、今になって分かりました。
上司が指摘してくれていたのは、話す内容だけではなかったのです。
むしろ、話す内容よりも「どんな目的を持って客先での打ち合わせに臨むのか」という私の心や考え方だったのです。
「打合せが滞りなく、大した質問もなく終わるように」と考えて話す人と、「お客様の課題を一つでも多く見つけ、解決の手助けをしてあげたい。それによってお客様とより良い関係を結びたい」と考えて話す人では、選ぶ言葉がまったく異なります。
上司がNGを出したのは、実はこのような考えがあったからではないかと思いました。
目の前の仕事のことしか考えていなかった私と、ビジネス、人事、経理、全てに関わってきた上司との差は歴然で、本当にもどかしい思いをされていたのだろうと思いました。
さて、現在の職場では、一年に一度ペースで個人の状況を報告する機会があります。
現住所、経歴、資格、家庭状況などを報告するのですが、改めて自分の職歴を眺めて気付きました。
経営企画、営業、接客、問合せ対応、クレーム対応、受注管理、プロジェクト管理など、様々な部門の職種を経験させてもらっていたので、とても珍しいことなのではないかと思いました。
中には役不足でほんの少ししか経験しなかったものもありますが・・・。
神様がこの経歴をどんなふうに活かしたいと願っていらっしゃるのか、もっと祈り求めていこうと思いました。
参考記事:
◯RAPTブログによって過去の経験や苦しみも全て益となり、最も生き甲斐のある人生を手に入れた(十二弟子・エリカさんの証)