フジテレビが公表した、中居正広の女性トラブルに関する第三者委員会報告書を読みました。
ただ一言、やるせない気持ちになりました。
女性Aアナウンサーが入社してから積み上げてきたこと、様々な努力が、たった一人の人間の悪事と、それを擁護した会社によって踏みにじられ、奪われてきたことに怒りを覚えます。
中居の言動からは、「相手の女性が多少嫌がっても、お金と権力でいつものように黙らせればいい。」という意図が感じられます。
このような事案は一度や二度ではなく、他にもたくさんあるのでしょう。
このような下衆が大御所としてのさばっているテレビ業界は、いったいどんな場所なんだろうと思いました。
報告書には、中居が女性A(元フジテレビアナウンサー)を意図的にはめて、逃げられない状況を作ってマンションに呼んだこと、
その後も、会社側が女性Aに寄り添うどころか中居を擁護する側に立ち続けたこと、
「大ごとにしたくない」という女性Aの要望を汲み取ったように見せかけて、会社として正しい判断をしなかったことなどが書かれていました。
特に、女性Aを中居に引き合わせたB氏が、女性を「取引先に献上する商品」としか見ていない様子が書かれていて、本当にやるせない気持ちになりました。
B氏の行動を見ていると、「例の問題に関しては、ひと段落かなと思います。引き続き、何かお役に立てる ことがあれば、動きます!」という発言は、「この女性に関するゴタゴタは片付いたので、別な女性を引き合わせる必要があれば、積極的に動きます」という意味にも読み取れます。
委員会が実施した類似事案の調査では、女性アナウンサーを「喜び組」と表現されていた実態が書かれていますが、この程度の認識だったのだろうと思います。
女性Aが性暴力を受けた後、自死の可能性があるほど心が苛まれていた様子が書かれていて、いったいどれほど心が傷ついたのだろうと胸が痛みました。
その精神的苦痛の中でも業務復帰を望み、立ち直ろうと努力されてきたことに強い尊敬の念を覚えます。
業界に蔓延る悪しき習慣が全て露わになり、厳正な裁きを受けますよう祈ります。
参考記事:
○【フジテレビ第三者委員会】中居正広による女性への性暴力を認定 中居正広、女子アナ退社の報告に「ひと段落ついた感じかな。色々たすかったよ」とメールしていたことなど判明