先日、子供と一緒に100円ショップに行ったら揉めました。
私は出来のよい母親ではないので、子供と買い物に行って揉めるたびに「また面倒なことに巻き込まれたな」という気持ちが芽生えてしまいます。
その日もしばらく子供とすったもんだした挙句、何も買い物をせずに店を後にしました。
そのときの子供とのやりとりから悟ったのですが、親にとって子育てとは時に楽しく、時にしんどいものではありますが、子供の心が育つのを待つ期間なのだと思いました。
成長とは、本人がするものであり、周りがさせるものではありません。
親が子供にしてあげられるのは、成長するために必要なきっかけを与えることぐらいです。
そのきっかけとは、様々な経験をさせること、分別を教えること、愛を注ぐことではないかと思います。
親はいずれ子供より早くこの世を去るわけですから、子供が自ら成長し続け、強かに生きていく習慣を身につけられるよう、働きかけるのが重要なのではないかと思います。
そして、乱暴な言い方をすれば「適当な食べ物を与えて保育園や学校に放り込んでおけば」子供の姿形は勝手に大きくなるわけですが、心は成長しません。
我慢すること、待つこと、人の気持ちや時を察すること。これらを身につけるには心の成長が不可欠です。
親はそのきっかけを与え、あとはその心が成長する過程で経験する感情の起伏に寄り添い、育つのを待てばよいのだと思いました。