頑張るお母さんをやめるという選択

私は小さい頃から、割と成績が良い方でした。

「ちゃんとしている」、「頑張り屋さん」という褒め言葉が常に私の側にありました。

社会に出て働くようになると、自分ひとりの頑張りではどうにもならないことが出てきました。

頑張っているのに上手くいかない経験が積み重なっていきました。

自分の努力や能力が足りないのだと思い、沢山勉強して、沢山無理をしました。

その結果、心が苦しくても見てみぬふりをし、自分に嘘をつく癖がつきました。

どんなに満身創痍で傷口から血が流れようとも、与えられた役割をこなさなければ許されない状況だと感じていたし、実際にそうだったからです。

どんなに傷だらけでも「大丈夫です」と返事をする術を身につけました。

そしてこの頃から、「冷静な判断に基づいて断る」ということができなくなっていきました。

「私には出来ません」

「私どもにはできかねます」

たったこれだけの台詞が言えなくて、たくさん失敗し、迷惑を掛けてきました。

このような背景があるからでしょうか。

気がつけば、先を見越して自分の体力や気力をセーブするということができない体質が身についていました。

ギリギリまで頑張ってしまい、心がパンクするのが当たり前になっていました。

母親の心がパンクするとき、被害を被るのは子供です。

四六時中イライラしているお母さんと密室(家)にいるのは、子供もさぞかし辛かっただろうと思います。

フルタイム勤務を辞める前の一年くらいは、24時間常にイライラしていました。

朝は一番疲れる時間で、一番地獄でした。

子供を叱り飛ばしてにらみつけて、毎日保育園にいかせていたような感じです。

保育園に着けば、ニコニコ、フワフワした雰囲気のお母さんたちと自分を見比べてしまい、意気消沈していました。

「うちの子は、私の子供として生まれて幸せだったんだろうか」と考えていました。

ある時、やることなすこと全てが上手くいかなくなる時期があり、「フルタイムの仕事、家事、育児を常にフル回転でこなす、頑張り屋のお母さん」をやめることにしました。

食器を洗う、そんな小さな家事すらこなせなくなり、あまりに打ちのめされて泣きながら祈りました。

すると、神様が違う道にいかせたいと思っていらっしゃることを感じ、退職を申し出ました。

その後から、退職を後押しされるような出来事がいくつもありました。

しばらくの間、就職活動という時間的猶予をもらいました。

ありがたいことに就職先が一社目で決まり、現在は事務職のパートをしながら音楽に励む毎日を送っています。

自分が今いる状況を変えるのは、とても大変なことです。

自分一人ではどうにもならないことが多いと思います。

でも、目に見えない神様に祈り求めるなら、様々な方面から助けが来て、道が開かれます。

もし興味があれば、私の過去2回の転職エピソードをご覧になってみてください。

◯RAPTブログ読者の証言〈VOL.7〉漠然とした悩みや不安だらけの人生から解き放たれた30代女性。

◯就職先が決まりました

頑張るお母さんをやめると決めてから、子供に向かう姿勢が変わりました。

高圧的な振る舞いがなくなり、イライラが減り、子供の歩むペースに合わせることを覚えました。

結果を見て意気消沈することも減り、結果を委ねることができるようになり、心の余裕が生まれました。

それでもまだ、捨てたはずの「頑張り屋のお母さん」脳が顔を出す時があります。

そんな時、決まって物事が上手くいかなくなります。

神様が、その道じゃないと教えてくださっているのだと思います。

このような導きにに感謝し、これからも道を切り開いていきます。

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